「1時間だけ清掃してほしい」というご相談
雑居ビルや小規模なテナントビルのオーナー様から、次のようなご相談をいただくことがあります。
「毎日1時間程度、共用部を清掃してもらえないか」
「週3~4回、短時間だけ清掃に入ってほしい」
こうした建物には、飲食店、オフィス、小売店など、さまざまなテナント様が入居しています。
一方で、共用部の清掃範囲は比較的限られていることが多く、例えば次のような業務が中心となります。
- 建物周辺のごみ拾い、掃き掃除
- エントランスやエレベーター内の清掃
- 階段や廊下などの共用部清掃
- 共用トイレ1か所程度の清掃
- 建物の破損や異常、不法投棄などを発見した際の報告
オーナー様としては、「作業時間は1時間程度なのだから、できるだけ安くお願いしたい」と考えるのも自然なことです。
しかし、実際には1日1時間程度の日常清掃は、長時間の清掃現場と比較して時間当たりの費用が割高になりやすいという事情があります。
今回は、その理由と、清掃品質を維持しながら費用を抑えるための3つの方法をご紹介します。
なぜ1時間だけの日常清掃は割高になるのか?
最大の理由は、清掃作業の時間以外にも、通勤や採用、労務管理などの費用が発生するためです。
2026年10月1日から、神奈川県の最低賃金は時給1,279円となりました。
しかし、これはあくまで最低賃金であり、実際の採用では地域や勤務条件に応じた賃金設定が必要になります。
特に、1日1時間だけの勤務では応募者が限られるため、比較的高い時給を設定しても採用が難しい場合があります。
また、弊社が多くの物件を管理している駅前エリアでは、バスや電車などの公共交通機関で通勤する方も少なくありません。
仮に、次の条件で考えてみます。
- 清掃員の時給:1,500円
- 1回当たりの交通費:600円
- 清掃時間:1時間
この場合、直接的な人件費と交通費だけで1回2,100円になります。
さらに、会社としては労働保険・社会保険等の法定福利費、採用費、教育費、清掃道具や消耗品、現場管理費など、さまざまな費用を負担しています。
欠勤時の代替要員の確保も必要です。
そのため、清掃員を1時間配置するだけでも、時給と交通費だけで業務を請け負うことはできません。
昨今の人手不足や人件費の上昇を踏まえると、単独の物件に1日1時間だけ清掃員を配置する場合、1回3,000円でも継続的な対応が難しいケースがあります。
これは、必ずしも清掃会社が高い利益を得ているというわけではなく、短時間勤務ならではの非効率性が価格に反映されているためです。
では、こうした小規模ビルの日常清掃を、適切な価格で安定的に実施するにはどうすればよいのでしょうか。
弊社では、大きく3つの方法があると考えています。

方法① 近隣の複数物件を巡回清掃できる業者に依頼する
最も効果的な方法の一つが、対象物件の周辺に多くの管理物件を持つ清掃会社へ依頼することです。
例えば、ある駅前でAビル、Bビル、Cビル、Dビルという4つの物件を管理している場合、それぞれを巡回して清掃することができます。
仮に各ビルの作業時間が1時間であっても、1人の清掃員が複数物件を担当することで、まとまった勤務時間を確保できます。
これにより、求人がしやすくなり、移動や交通費の負担も複数物件に分散できます。
結果として、1物件当たりの費用を抑えられる可能性があります。
清掃会社にとって重要なのは、1つの物件の作業時間だけでなく、周辺物件を含めて効率的な勤務を組めるかどうかなのです。
清掃時間を固定しすぎないことも重要
巡回清掃を効率的に実施するためには、清掃時間に一定の柔軟性を持たせることも大切です。
例えば、「必ず午前9時から10時までに清掃してほしい」という条件があると、他の現場との調整が難しくなります。
一方で、「午前中であれば何時でもよい」「営業時間外であれば時間指定はない」といった条件であれば、巡回ルートに組み込みやすくなります。
また、巡回ルートは一度決まれば永続するわけではありません。
既存物件の契約終了、新規物件の受注、清掃員の変更などによって、ルートを見直すこともあります。
その際、時間指定の少ない契約ほど柔軟に調整でき、長期的に安定したサービスを提供しやすくなります。
もちろん、テナント様の営業時間や利用状況によって清掃時間を指定する必要がある場合もあります。
そのため、清掃品質やテナント様の利便性を確保したうえで、できる範囲で柔軟な条件を設定することが重要です。
平塚駅・茅ヶ崎駅・辻堂駅・藤沢駅周辺での巡回清掃
弊社では、JR東海道線の平塚駅、茅ヶ崎駅、辻堂駅、藤沢駅周辺を重点対応エリアとしています。
特に平塚駅前、藤沢駅前には多くの管理物件があり、1日に4~6件程度の建物を巡回する清掃員もいます。
こうした物件が集中している地域では、新たな建物を既存の巡回ルートに組み込める場合があります。
物件の所在地や清掃頻度、時間条件などによりますが、すでに近隣で業務を行っている会社であれば、単独で清掃員を配置するよりも競争力のある価格をご提案できる可能性があります。
反対に、既存の管理物件から離れた場所では、車両移動などが新たに発生するため、巡回による効率化が難しい場合もあります。
このように、日常清掃の費用は、作業時間だけでなく、清掃会社がその地域にどの程度の管理物件を持っているかによっても変わります。
方法② 日常清掃だけでなく、建物管理をまとめて依頼する
もう一つの方法が、日常清掃と他の建物管理業務をまとめて発注することです。
実際のところ、1日1時間程度の日常清掃だけを単独で請け負う場合、清掃会社として十分な利益を確保することは容易ではありません。
しかし、建物には日常清掃以外にもさまざまな維持管理業務があります。
例えば、次のような業務です。
清掃関連
- 床面洗浄・ワックス清掃などの定期清掃
- ガラス清掃
- 空調フィルター清掃
- 排水管・排水槽清掃
設備点検・維持管理
- 消防設備点検
- 空調設備点検
- 電気設備の点検
- 建築設備定期検査
- 貯水槽清掃・水質検査
建物管理・修繕
- 巡回設備点検
- 防火管理に関する業務
- 照明器具や水栓などの小規模修繕
- 建物の不具合や異常発生時の対応
こうした業務を複数の会社に個別発注するのではなく、総合的に対応できる1社にまとめて依頼する方法です。
清掃会社側にとっては、年間を通じて複数の業務を受注することで、建物全体として効率的な管理体制を構築しやすくなります。
その結果、日常清掃だけの単独契約と比べて、総合的な価格提案の余地が生まれます。
もちろん、すべての業務を1社にまとめれば必ず安くなるというわけではありません。
しかし、ビルオーナー様にとっては価格以外にも大きなメリットがあります。
例えば、共用部の清掃中に漏水や照明の不具合を発見した場合、設備管理や小規模修繕まで対応できる会社であれば、その後の確認や手配を一元化できます。
また、各種点検業者との日程調整や連絡を個別に行う必要も減らせます。
建物管理をまとめて依頼することは、単なるコスト削減だけでなく、オーナー様や管理会社様の業務負担を減らすことにもつながります。
方法③ 清掃の回数や作業内容を見直す
3つ目の方法が、清掃頻度や作業内容そのものを見直すことです。
例えば、「以前から毎日清掃しているから」という理由で、清掃回数がそのまま引き継がれている建物もあります。
しかし、建物の利用状況や汚れ方によっては、必ずしも毎日同じ内容の清掃が必要とは限りません。
例えば、次のような見直しが考えられます。
- 週5回の日常清掃を週3回に変更する
- 汚れやすい場所を優先して清掃する
- 日常清掃ではごみ拾いやトイレ清掃を中心とする
- 床面洗浄などを定期清掃に集約する
- 月1回程度の巡回設備点検を組み合わせて、建物の異常確認を補完する
こうした見直しによって、建物の美観を維持しながら年間の清掃費用を抑えられる場合があります。
ただし、清掃回数を減らせば、必ずしも費用が比例して下がるわけではありません。
例えば、週3回・1時間だけの勤務は、毎日同じ時間帯で勤務する現場以上に採用が難しい場合もあります。
また、飲食店の多い建物や共用トイレの利用者が多い建物では、清掃頻度を減らすことで衛生環境が悪化するおそれもあります。
重要なのは、単純に回数を減らすことではなく、建物の利用状況や汚れ方に応じて、本当に必要な清掃内容と頻度を見極めることです。
不動産管理会社・元請ビルメンテナンス会社様からのご依頼も歓迎しています
弊社では、ビルオーナー様からの直接のご依頼だけでなく、不動産管理会社様や総合ビルメンテナンス会社様からの業務委託にも対応しています。
特に平塚駅前・藤沢駅前など、既存の管理物件が集中する地域では、複数物件の日常清掃をまとめてお引き受けすることで、効率的な管理体制をご提案できる場合があります。
例えば、元請会社様が管理する建物のうち、1日1時間程度の清掃現場が複数ある場合、それぞれの現場に個別に清掃員を配置することは、採用や労務管理の面でも負担が大きくなります。
こうした現場を地域単位でまとめてご相談いただくことで、既存の巡回清掃との組み合わせや新たな巡回ルートの構築を検討することができます。
また、弊社は日常清掃だけでなく、定期清掃、設備点検、貯水槽清掃、小規模修繕などにも対応しているため、元請会社様の地域協力会社として、さまざまな建物管理業務をお引き受けすることも可能です。
小規模な現場だからこそ、地域の物件事情を把握し、複数業務に対応できる会社を活用することが、安定した建物管理につながると考えています。
地域密着と総合管理を組み合わせた建物管理
ここまでご紹介した方法は、それぞれを組み合わせることで、さらに効果を発揮します。
つまり、
「近隣に複数の管理物件があること」
「日常清掃以外の建物管理業務にも幅広く対応できること」
「建物の実情に応じて清掃頻度や作業内容を見直せること」
この3つを組み合わせることで、小規模ビルの清掃についても柔軟な提案が可能になります。
弊社では、湘南・西湘エリアを中心に、日常清掃から定期清掃、各種設備点検、貯水槽清掃、設備管理、小規模修繕まで、建物管理に関する幅広い業務を行っています。
特にJR東海道線の平塚駅・茅ヶ崎駅・辻堂駅・藤沢駅周辺では、既存の管理物件との連携を生かしたご提案を重視しています。
日常清掃は、建物の美観を維持するだけでなく、不具合や異常に早く気付く機会にもなります。
そのため、単に清掃価格だけを比較するのではなく、建物全体をどのように維持管理していくかという視点も大切だと考えています。
小規模ビルの日常清掃・総合管理は日装へご相談ください
株式会社日装では、平塚市・茅ヶ崎市・藤沢市を中心に、小規模なテナントビル、雑居ビル、オフィスビルなどの日常清掃・総合管理についてご相談を承っています。
ビルオーナー様からの直接のご相談はもちろん、不動産管理会社様、元請ビルメンテナンス会社様からの複数物件の業務委託についても歓迎しております。
物件の所在地や条件によっては対応が難しい場合もございますが、既存の巡回ルートや他の管理業務との組み合わせにより、費用面・管理面の双方からご提案できる場合があります。
小規模ビルの清掃や建物管理でお困りの際は、お気軽に株式会社日装までご相談ください。
<お問い合わせ窓口>
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株式会社日装
E-Mail: info@nisso-kanagawa.com